【HSPの働き方】正社員よりフリーターの方が適している理由


HSPの理想の働き方は、企業に頼らず独立してフリーランスとして働くのが最適だと思います。でも現実問題、フリーランスとして働くのはとてもハードルが高いです。なので、悩みを抱えながら正社員として働いているHSPの人がたくさんいるでしょう。

しかし、正社員とアルバイト、両方の形態で働いたことがあるHSPの私の経験から言わせてもらうと、正社員として働くくらいならアルバイトとして働いたほうが100%良いです。その理由を説明します。

HSPは正社員よりもフリーターの方が適している理由

①HSPは精神的な疲労が人一倍大きいため

正社員として働いてみて感じたことは、体力がもたないということです。正社員としてデスクワークをしていたころの疲労度は、期限付きの派遣社員として肉体労働をしていたときよりも遥かに高かったと記憶しています。

その疲れの原因には仕事のプレッシャーも関係していますが、大部分は仕事とは関係のないことが原因となっています。正社員だと「人間関係を失敗させてはいけない」という不安が大きいせいで非常に神経を遣い、仕事中も、帰宅後も、出勤前も、いつも職場の人間関係について考えていました。

人との付き合いが苦手なHSPにとって、正社員でいる限り、何年、何十年も同じ人たちと一緒に仕事をする、ということは、逃げ出したくなるほど辛いことです。このような不安を抱えていたため、いつも疲労を感じていて、1日会社で働いたら3日は休まないと回復できないと思うほど疲れ切っていました。

一方、アルバイトは人間関係に行き詰ったら辞めればいいだけなので、仕事以外のことで神経をすり減らすことがなく、疲労を感じることもありませんでした。嫌になったら辞めるなんて責任感がないと思われてしまいますでしょうが、そうでもしないと、心を病んでしまい、不眠症や不整脈もひどくなってしまったので、しょうがないと自分では思っています。

②HSPは正社員だと公私の区別をつけられなくなるため

正社員として働く一番大きな理由といったら、お金が関係していますよね。ですが、正社員を経験してみて、HSPの特性からサービス残業を断れないし休日も無賃金で働いていたので、結局アルバイトとして働いたほうが遥かに時給が高いという状況になっていました。

HSPは共感力の高さから、頼まれたら断れないし、困っている人がいたら助けたいという奉仕精神が高い人たちが多いと思いますが、その特性は会社という営利団体にとって、まさにカモです。会社からいいように利用されてしまうだけでしょう。

一方、アルバイトは時間で労働を売っているだけなので、正社員のように「魂を売る」ようなことはしなくてすみます。仕事は、会社への奉仕ではなく、対価として賃金をもらい生活を安定させるためにあるという本来の目的に沿って働けますし、しっかりと公私の区別をつけられるので、プライベートな時間も、自分のために遣うことができます。

③HSPは最終的にフリーランスで働く道を目指したほうがいいから

HSPの人にとって、正社員やアルバイトとして今後何十年も働き続けていかなければならないということは、それだけで生き地獄のようなものです。だから最終的には、やはり独立してフリーランスとして働くのがベストでしょう。そのための準備も必要となりますが、正社員として働いていたら、そんな暇はありません。なので、アルバイトで生計を立てつつ、フリーランスになるためのスキルを身に付けて、独立する準備を整えていくといいと思います。

正社員として働いているときに、技術職をやっていたりして、ある程度スキルが身についていると独立への道が近くなります。なので歯を食いしばって正社員として働き、お金をためながらスキルを身に着けていくのもいいと思います。

おわりに

今回は、私の経験から正社員よりもフリーターとして働いたほうがいい理由を書きました。ですが、これがHSPの人に共通して言えるわけではないと思いますし、どのような人に囲まれるかということで、状況も変わってくると思います。

ただ、一つ言えるのは、辛い経験をすると、最終的に自分を守れるのは自分しかいないと気づきます。そうすると、会社に頼って生きていってはいけないと目が覚めます。働き方の形態なんてフリーターじゃなくても別に何でもよくて、田舎で自給自足で生きていけるのなら、それでもいいと思います。とりあえず、HSPの人は、自分を守るために独立することを目指したほうがいいでしょう。