内向型人間にもいろいろタイプがある。公共の場でも、家でも静かな人もいる。私は、HSPの内向型人間。私は、本当は全然静かなタイプではないけど、家族や親友以外の人に対して、すぐ緊張してしまったり、発言に気を遣いすぎてしまって、結局何も話せなくなってしまう人。性格的には、「外に向かって発信したい!」という気持ちがあるけど、性格が繊細すぎて、それができないから、内側に引きこもってしまう。だから、こうやってインターネットで情報発信するのが、一番性に合ってる気がする。
内向型が、「もっと外向的になりたい!」と思って、色々チャレンジしてみることがあると思うけど、実際にその道を通ってきた私が言えるのは、やめたほうがいいということ。それよりも、自分の内側に持っている世界を大切にしてほしい。
大体、今は欧米人の考え方を崇拝しすぎていると思う。確かに、ああいう人たちのほうが、人生楽しんでる。それで、日本にも外向型が増えているから、内向型はどこに行っても肩身が狭い思いをする。同じ内向型と言っても、自分の意見を堂々と主張したり、議論することに恐怖感を持っていない人もいるから、すごいなと思うけど。
だけど、性格が繊細すぎる内向型は、組織や集団の中では外向型には絶対にかなわないと思う。学校では、スクールカーストの下のほうに行くのが普通だし、会社でいくら仕事を努力して取り組んだって無意味に感じるときがある。外向型の人脈づくりのたくみさ、程よく手を抜いても上司から好かれる明るい性格、自信にあふれた振る舞いなどを目の前にすると、自分の努力は一体何の意味があるのか、と思ってしまう。
だから、内向型は、逆にその繊細さを生かしたほうがいい。会社が辛いなら、辞めて、この先何十年もある人生を、自分らしく生きたほうがいい。実際、そのような人が、この世界にはたくさんいる。
結局、外向型は人と協力して生きていくようにできてるし、内向型は自分の世界観を大切にして生きていくようにできている。DNAに刻み込まれた生き方だから、自分ではどうにもできないこと。だから、自分の力を最大限発揮できるような環境で生きていってほしい。
内向型はよく批判されるけど、その繊細さを批判してくる人のせいで失ってしまわないでほしい。私以上の内向型には出会ったことはないけど、少なくとも私が出会ってきた内向型の人は外向型にはない、おもしろい感性をもっていた。
多分、内側に美しくておもしろい独特の世界観を持っているから、外の現実世界とわざわざつながらなくても生きていけるように体ができているのだと思う。その感性は、貴重なもの。だから、その感性がもっと育つように、居心地のいい環境で生きていくことが大切だと思う。