【HSPの人間関係】自己主張の強い人が苦手

HSPの人は自己表現をするのが得意な人と一緒にいることが苦手です。自分の主張が強い人、個性をアピールできる人とは相性が悪い気がします。相手の意見が正しいか間違っているか、ということはあまり関係なく、相手が表現したことを必ず受け入れないといけないという責任感のようなものを感じてしまうのです。なので、このような人と一緒にいると、自分の居場所がないような気がしてしまいます。このことにはHSPの二つの特徴が関係しています。

HSPの二つの特徴

一つ目の特徴として、HSPの人は他人の感情に非常に敏感なことが挙げられます。他人の感情を読み取る能力が高いだけではなく、その人でさえ自覚していない深層心理まで読み取ってしまうような、霊感にも近い能力があります。人の深層心理の部分は、きれいな感情であることは少なく、人間としての様々な欲やコンプレックスなどが深く関わっている場合がほとんどです。HSPの人は、それが見えてしまうのです。

二つ目の特徴として、共感力が高い分、極端に優しいことが挙げられます。タイプにもよるのかもしれませんが、芯の強さがちゃんとあるHSPの人は基本的に弱い人の見方で、いじめられている子を守ったりとか、困っている人をよく助けたりとかします。弱い人を守る動機も、それが世間で正しいと言われていることだから、ということはないです。世間からの評価は関係なく、人の行動をエネルギーのレベルで見て、自分がとるべき行動をその場で判断して、とっているのです。しかし、度を越して自己犠牲的になってしまうこともよくあります。

自己表現する人が周りにいるとHSPの人はどうなるか

このような二つの特徴が合わさると、自己主張が強い人のことを苦手になってしまいます。例えば、職場におしゃれ番長がいるとします。おしゃれも一つの自己表現で、センスや個性を周りにアピールする方法です。表面的に見れば、その人はおしゃれを楽しんでいるだけのように見えますが、純粋な気持ちでおしゃれを楽しんでいる人は実は少なくて、色々なコンプレックスから自分を守るためだったり、マウンティングのためだったり、キャラクター性を作って周りから愛されようとするためだったり、様々な心理が絡んでいます。

その心理を読み取ったHSPの人はどうするかと言うと、その人のいる場では、その人の個性を奪わないために、自分はおしゃれをしないようになるのです。もしくは、全く違うタイプのおしゃれをするようになるかもしれません。とにかく、相手の領域を侵してはいけない、という風に感じてしまいます。意見交換の場でも同じで、相手が間違っていると思っても、その考え方を否定することなく自分の意見を伝えられるように無駄に頑張ってしまいます。

このように自己表現できる人がたくさんいると、相手の領域を侵さないようにして自分というものを確立していかないといけなくなってしまいます。しかし、それは非常に難しいことなので、居場所がなくなってしまうように感じるのです。

HSPの人の目にはみんな個性的に映る

日本では特にここ最近、欧米の考え方が強まってきているせいか、個性を表現することが重要なこととして捉えられています。しかし、HSPの人からしたら、わざわざ個性なんて表現しなくても全ての人が十分個性的に見えています。それに、個性は内側にあるものが外側に出たときに個性だと認識されるものだと思うのですが、外側だけ過度に個性を作る人がいます。そういう人は心理面により強いコンプレックスや欲があるので、とても怖く感じてしまうのです。みんなありのままで十分個性的なんだから、わざわざ個性なんて作る必要ないのにと本当に思います。