HSPは豊かな感性を持っているので、小説や芸術の才能があると言われています。しかし、「文章得意じゃないし絵の才能なんてこれっぽっちもない・・・。自分に才能なんて何もない。」と思っているHSPの方も多いのではないかと思います。ですが、それは大きな誤解で、HSPの人は必ず才能を持っています。今回は、才能がないと思っているHSPの人に向けて書こうと思います。
「HSPなのに才能がない」は誤解
ご自分をHSPだと思っている方は、きっと幼いころから周りになじめなかったり、人とは違う部分が多いと思っていたり、ずっと生きづらさを抱えてきたりして、HSPだと思わざるを得ないほど社会になじめない特徴があると自覚しているからでしょう。でも、とびぬけた才能なんてないから、無理にでも社会に適応しようとし続けているんだ、という方も多いと思います。
しかし、私は、HSPだということ自体が才能だと思うのです。大多数の人と違う部分があるということ、それって才能なんじゃないかと思います。周りになじめるよういくら努力したって、結局いつもうまくいかない、という経験をしている方が多いと思いますが、それは逆にすごいことです。
だって、HSPは別に人格に異常はないし、非常識なところもない、社会のルールも本心は嫌でも従順に守っていて、人として問題はありません。そういう人が、一生懸命、社会になじもうとしているのに、いつもうまくいかないということは、それだけ人とは違う部分、つまり才能があるということです。
それに、社会に適応しようとしている間は才能を失っているだけ、という場合もあります。数十年間も社会に無理やり適応しようとして生きていると、感性を押し殺してしまうので、適応するのをやめない限り、本来の才能が自分のもとに戻ってくることはありません。
私自身、幼いころから得意だったことがあって、高校生のときまで全国レベルの賞を何度もいただくほどでした。しかし社会不適合者と言われるあまり、社会に適応することに全力を注いだ結果、その才能を失ってしまって、得意だったことが全くできなくなってしまう、という経験をしました。
HSPの才能を生かせていないだけ
「才能」と一言で言っても、様々なタイプがあります。HSPに得意な人が多いと言われている小説や芸術の才能は、作品として才能が目に見えるので、はたから見てもとてもわかりやすいタイプの才能と言えます。
しかし、本来HSPには、誰も気づいてくれない、自分すら気づいていない才能があると思います。HSPの才能は、理解するには複雑すぎて、自分ですら捉えるのが難しいかもしれません。そのようにその存在すら気付くことのない才能が、結局はどれだけ努力しても変わることのない、HSPが抱えている生きづらさのおおもとになっているのです。
例えば、「大多数の人たちとは異なる視点から考える癖がある」とか、「ものごとの本質を見抜く力が強すぎる」とか、「霊能力者なみに人の感情を読んでしまう」とかの特徴があります。
このようなHSPの特徴を、ただの「生きづらさの原因」とするか、「才能」とするかは、どれだけその特徴を生かせるかによって大きく変わってきます。HSPには元からこのような才能が備わっているので、それをどう生かすかのほうが、実は重要な問題なのです。
このような才能は、会社のようにHSPにとって一切自由がなく、社会や会社のルールや常識に縛られているような環境では、ほとんど発揮できることがないと思います。なので、そのような環境から解放され、豊かな感性を伸び伸びと生かせるような環境を作ると、才能を発揮できるようになるでしょう。
おわりに
私は、何からも束縛されない環境を自分で作ったおかげで、HSPの生きづらさの原因となっている特徴を才能として発揮できるようになりました。そうすると、今まで自分の短所だと思っていたことがすべて長所として考えられるようになったおかげで、自己肯定感も高まり、楽しく生きられるようになりました。HSPは才能です!それを生かせるのは自分しかいません。どうやって才能を生かすか、考えてみてください。