12年間の地獄のような不眠症で1番治療に効果があった方法

辛すぎる不眠症を振り返る

物心ついたときから不眠症でした 

幼少期から、布団に入ってもなかなか眠りにつけない入眠困難と夜中に何度も目が覚める中途覚醒の症状がありました。
特に私は入眠困難の症状が重くて、布団に入ってから少なくとも2時間は眠れず、睡眠時間は約4時間ほどでした。
不眠症という病気があることを知らなかったのでそれが当たり前だと思って育ちましたが、子供のころは体力があったため特に何も問題がありませんでした。


一睡もできない日々が続いた高校時代 

高校に入ると、不眠症が悪化しました。
このころに学校の人間関係や家族の関係が非常に悪くなってしまったことが原因です。布団に入ると、その日あった嫌な出来事を思い出し、色々考えてしまう癖がついてしまって入眠困難の症状がさらにひどくなりました
その日の出来事を思い出しているうちに、そのまま朝を迎えることが増えていきました。

そして、そのような毎日を過ごしていくうちに、ついに眠り方を忘れてしまったのです。布団に入っても全然眠くならず、どうすれば眠れるのかわからなくて、ただ目をつむって朝が来るのを待つことが習慣となってしまいました。


不眠症に理解のない親

高校時代に不眠症が悪化したとき、やっと親に眠れないということを説明してみました。しかし、私の両親は古いタイプの人間なので、
「なんで眠れないの?あなたが悪いのでしょ。」という冷めた反応をするだけでした。両親は不眠症について全く知らないようで、そんな病気になる人が理解できないという態度でした。

不眠症について両親に話すことは、私にとって勇気のいることでした。
しかし、このような反応をされて、私は自暴自棄になっていきました。


不眠症から過食へ

 このころ、様々なストレスが蓄積されていきました。
学校の人間関係、悪化する家族関係、受験のストレス、将来の不安、そして不眠症。
不眠症は、医者に診てもらうことが普通ですが、両親の冷たい反応をみて、
自分自身のことが大事にできなくなっていきまいした。

そして、不眠症の対処法として選んだのが「過食」でした。
学校から帰宅するときに、いつもチョコレートやクッキーなど大量のお菓子を買い込んで、家につくとすぐに無理矢理詰め込みました。
その日学校でたまったストレスを甘いお菓子が癒してくれました。
また、大量の糖分を摂取したことで脳が鈍くなり、一日に2~3時間眠れるようになりました

しかし、一日三度の食事をほとんどとらずお菓子ばかりたべるようになり栄養が偏ったことが原因で、些細なことでイライラしてしまうようになったり、物事を深く考えられなくなったりするような変化も起きました。

甘いお菓子で不眠に対処することは、高校卒業後も2年ほど続きました。


半年間の睡眠時間ほぼゼロ。絶望へ。

20歳になると、不眠の様々な対処法を試してみても全く効果がなく、完全に眠る方法を忘れてしまいました
一応布団に入って目をつむりますが脳はずっと覚醒していて、朝がくるまで眠れないまま何時間も耐えているだけなので、朝布団から起き上がると逆にへとへとな状態となっていました。
5日に1度、20分程度うとうとするだけで、基本的に一日の睡眠時間はゼロです。

半年間このような状態だったので、精神的にも肉体的にもとても辛かったです。
身体に出た異常として、心臓には常に不整脈が出ていて激痛がしたり、頭も常に痛い状態でした。また、簡単な計算ができなくなったり、会話をするときにどう言葉を話せばいいのかわからなったりしました。

このような状況にあっても、誰にも相談していませんでした。
「自分は不眠症が原因で死ぬんだろうな」と絶望していました。


奇跡的に不眠症を克服!

しかし、絶望の半年間を超えた後、奇跡的に不眠症が完治しました
正確に言うと、条件さえそろえば熟睡できるようになりました。
私の経験から、不眠症治療に効果がなかった治療法と、効果を発揮した治療法を教えます!

不眠症に効果がなかった治療法


極度の不眠症だった私は様々な不眠症対策を行いましたが、
どれも効果のないものばかりでした。

睡眠導入剤(私は医者に掛かっていないので、親からもらいました。)

初めて飲んだ時だけ効果がありました。2回目以降は、眠くなるだけで、決して
眠れるわけではありませんでした。

1回に飲む薬の量を、2倍、3倍と増やしていくと少し効果がありましたが、前回
と同じ量では眠れず、どんどん薬の量を増やさないと効果が出なくなりました。(量を勝手に増やすのはもちろん真似しちゃだめです。)

また、睡眠導入剤を飲むのをやめたときに不眠症がかなり悪化しました
ですので睡眠導入剤に頼るのは個人的にはおすすめしません。

それに、睡眠導入剤でねむると、起床時に「眠ったなー」という感覚がなく、眠
りについた時からの記憶がなくなっているだけという感覚がするので、気持ちよ
く目覚めることはできません。

飲酒

ストレスが原因で緊張感が取れないときには飲むと効果がありましたが、
それ以外ではほとんど効果がありません。
身体がほってたり、脈拍が上がったり
するので、逆に寝つきを悪くさせる場合のほうが多かったです。
また、眠れた場合でも睡眠の質はとても悪いです。
深い眠りにつけることはないでしょう。

お酒に弱い方は翌日の昼間くらいまで力が抜けた状態になってしまうと思うの
で、眠るために無理に飲まないほうがいいと思います。

運動

毎日、朝にランニングをしてみましたが、身体がいくら疲れても脳は覚醒したま
まで眠れませんでした。
睡眠不足の状態で運動をしても、貴重な体力を奪われて
しまうだけなのでおすすめしません。

通学・通勤、買い物など、一日のうちに数十分歩けば不眠症対策としては問題な
いと思います。ただし、家に一日引きこもりっぱなしの状態だと運動不足なので、それ
は避けてくださいね。

アロマ

無臭の方が眠れます。私の場合、いい香りであっても、匂いが気になってしまって眠りにつけなくなりました。リラックスはできますが、ひどい不眠症の場合、原因が複雑化しているので、香りで克服できる可能性は低いでしょう。

不眠症に1番効果があったのは人間関係の良好化


不眠症になってしまう人は、ストレスに弱く元々心が繊細な人が多いです。布団に入って目をつぶるとその日学校や職場であったことを思い出し、もやもやして眠れなくなることもあるのではないでしょうか。私は12年間そうでした。
その12年間を振り返ると、学校・職場・家庭などの人間関係が不眠症に大きな影響を与えていると気が付きました。

本気で不眠症を直したいのなら、できることは一つです。

悪い人間関係を断ち切る

これがとても大切です。

不眠症に悪い影響を与える人は、このような人です。

・心を傷つける人
・批判してくる人
・人間的に欠点があると感じる人
・生理的に無理な人
・いつも機嫌が悪い人
・直感的に嫌いな人

逆に、「良い人間関係」に恵まれれば、不眠症も改善します。
不眠症に良い影響を与える人は、このような人です。

・愛情をくれる人
・自分の存在を肯定してくれる人
・人間的に成長させてくれる人
・尊敬できる人
・いつも機嫌がいい人
・直感的に好きな人

人間関係は選べないから、対処のしようがない?

学校・職場でどのような人間関係に囲まれるかは、運次第なところがありますよね。ですが、選べる範囲内で人間関係を選んでみてください。所属するグループ、昼食を一緒に食べる人、仕事を頼む人、とかなら選択肢があるはずです。

思い切って転職しましょう。

私の場合、何度も職場を変えました。職種やその職場の人間関係によって、不眠症が改善する場合もありました。不眠症は病気なので、転職することは全然恥ずかしいことでもなんでもありません。転職する権利があるという毅然とした態度でいましょう。

注意点 孤独にはならないでください

人間関係を断ち切りすぎて心を許せる人が一人おらず孤独になってしまった、
という状態にはならないでください。孤独感を感じると不眠症は悪化します。量より質の人間関係を築いてください。心を許せる人が数人いれば十分です。

まとめ

人間関係からくるストレスは不眠症にとって大敵です。本気で不眠症を直したいのなら、悪い人間関係を断ち切って良い人間関係を築いていくための行動力が必要となります。勇気を持って行動に出ましょう。